1日目〜1週間:まだ「日常」の範囲

返済日を過ぎた瞬間に起きるのは、たった2つです。

この段階の正解はシンプルで、電話に出て(またはかけ直して)「◯日に払います」と伝え、その日に入金する。それだけで何事もなく日常に戻ります。電話が怖い方は督促電話の台本全文を開いたまま話してください。

心の面で言うと、この時期にいちばん危険なのは「気まずさから連絡を無視し始める」ことです。ここで通話1本できるかどうかが、後のすべてを分けます。

2週間〜1か月:督促状とカード停止

入金がないまま2週間を過ぎると、郵便での督促が始まります。

この段階でも、「一部だけ入金+残りの支払日を約束」で通常ルートに戻れることがほとんどです。全額用意できないから連絡しない、が最悪手。1万円でも入金の意思を見せることに意味があります。

2か月前後:信用情報に「延滞」が載る

いわゆる「ブラックリスト」の実体は、信用情報機関(CIC・JICC・KSC)の事故情報です。登録の目安は61日以上または3か月以上の滞納。登録されると、おおむね5年間は新規のカード・ローン・分割払いの審査に通りにくくなります。

同じ頃、督促状より強い文面の催告書が届き始めます。「法的手続きに移行する場合があります」という文言に心臓が縮むと思いますが、これはまだ予告の段階。むしろ「動けば間に合う最後の広い出口」です。

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2〜3か月:期限の利益の喪失=最大の分岐点

ここがこの記事でいちばん大事な話です。

「毎月◯円ずつ分割で払う」という権利を、法律用語で期限の利益といいます。滞納が続くと(多くの契約で2〜3か月)、この権利を失います。これが期限の利益の喪失です。

正直に言います。一括請求された金額を一括で払える人は、そもそも滞納していません。つまりこの段階からは「自力でなんとかする」の外側で、任意整理で再び分割に戻すか、個人再生・自己破産で法的に整理するかの検討領域です。

その後:債権回収会社・裁判所・差し押さえ

一括請求も放置すると、段階はさらに進みます。

ここまで来ても、打つ手がゼロになるわけではありません。ただし裁判所からの書類だけは、1日も放置してはいけません。

滞納3週間目、携帯が鳴るたびに心臓が跳ねた。でも実際に一番つらかったのは電話でも督促状でもなく、「この先どうなるか分からない」ことだった。段階の一覧表を初めて見たとき、変な話だが安心した。地図があれば、今いる場所は絶望じゃなくてただの「現在地」になる。
※よくある状況をもとにした構成例です

今の段階別・まだできること

あなたの現在地まだできること
数日の遅れ電話1本+入金で完全復帰。台本を使って連絡を
1か月前後一部入金+支払計画の相談。生活費が尽きているなら公的貸付の検討
催告書・喪失予告が来た自力返済と債務整理の分岐点。借金チェックか弁護士無料相談で現在地の診断を
一括請求・裁判所の書類専門家一択。書類の期限(2週間)内に必ず相談

正直な線引きをしておきます。数日〜数週間の遅れで、今月中に入金の目処があるなら、専門家はまだ必要ありません。この記事と台本で対応できます。一方、「来月も同じことが起きる」と心のどこかで分かっているなら、それは滞納の問題ではなく返済計画の問題です。眠れない夜は今夜これだけへ。

滞納の段階が進む前に、選択肢が多いうちに。相談だけなら無料・匿名です。

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「制度の説明」だけでは決められない、判断の話が読みたい方は
滞納が始まった月の、携帯が鳴るたびに跳ねる心臓のこと。noteでは「かず」が、こうした場面の迷いと判断を、感情ごと正直に書いています。無料記事から読めます。
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よくある質問

返済に1日遅れただけでブラックリストに載りますか?
載りません。信用情報機関に「延滞」として登録されるのは、一般に61日以上または3か月以上の滞納が目安です。数日の遅れは遅延損害金(日割りで数十円〜数百円程度)と、カード会社内部の記録にとどまることがほとんどです。ただし繰り返すと社内評価が下がり、増枠や更新に影響することはあります。
滞納すると、いつから電話や督促が来ますか?
早ければ翌日〜数日でSMSや電話の案内が始まります。この段階は「怒られる電話」ではなく入金予定日の確認が目的の事務連絡です。無視を続けるとハガキ→封書の督促状→催告書へと段階が進みます。
「期限の利益の喪失」とは何ですか?
分割で支払う権利のことを期限の利益といい、滞納が続く(一般に2〜3か月程度)とこれを失います。喪失すると残りの借金全額を一括で請求され、以後は交渉の相手が回収部門や債権回収会社に移ることが多く、解決の選択肢が狭まります。多くの契約で喪失前に予告通知が届くため、その通知が「最後の分岐点」です。
滞納が3か月を超えたらもう手遅れですか?
手遅れではありません。一括請求後でも、任意整理で分割に戻す・個人再生や自己破産で法的に整理するなどの道が残っています。ただし段階が進むほど選択肢は減り、費用と時間は増えます。裁判所からの書類(支払督促・訴状)が届いたら、放置だけは絶対に避けて専門家へ相談してください。
滞納中でも絶対にやってはいけないことは?
①新たな借入で返済する自転車操業(特に「審査なし」を名乗るヤミ金は論外)②督促の完全無視 ③住所変更や電話番号変更で連絡を絶つこと、の3つです。連絡を絶つと「所在不明の債務者」として法的手続きが早まる傾向があります。
📌 参考・出典
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執筆
よりそいマネー編集部
借金・債務整理に関する情報をわかりやすく提供することを目的として運営しています。記事の内容は公開情報・法令をもとに作成していますが、個別の法律相談は専門家にご確認ください。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律アドバイスではありません。手続きの可否は個別の状況により異なります。具体的な手続きについては弁護士・司法書士にご相談ください。