自己破産の費用の内訳

自己破産の費用は、大きく「弁護士(司法書士)費用」と「裁判所費用」の2つに分かれます。さらに、手続きが「同時廃止」か「管財事件」かで総額が大きく変わります。

同時廃止(財産が少ない場合)

めぼしい財産がなく、借金の理由に問題が少ない場合は「同時廃止」になり、最も費用が安く済みます。

管財事件(財産がある・免責調査が必要な場合)

一定以上の財産がある、自営業者である、借金の理由にギャンブルや浪費がある場合などは「管財事件」となり、破産管財人が選任されます。多くは費用を抑えた「少額管財」で進みます。

⚠️ 「自己破産は無料でできる」という情報は誤りです。最低でも裁判所費用はかかります。ただし、後述する法テラスを使えば、その費用を立て替えてもらい分割で返すことが可能です。

個人再生の費用の内訳

個人再生は、借金を5分の1〜10分の1に減らし、家を残しながら整理できる手続きです。裁判所が関与し、多くのケースで個人再生委員が選任されるため、自己破産より費用が高くなる傾向があります。

家を手放さずに借金を大幅に減らせるメリットがあるため、住宅ローンが残るマイホームを守りたい方には費用に見合う価値があります。手続きの流れは個人再生の流れと手順で解説しています。

3つの手続きの費用を比較

債務整理3手続きの費用を並べると、安い順に「任意整理 → 自己破産 → 個人再生」となるのが一般的です。

手続き費用の目安裁判所主な効果
任意整理1社2〜5万円使わない将来利息をカット
自己破産約30〜80万円使う原則全額を免除
個人再生約50〜80万円使う元金を1/5〜1/10に減額・家を残せる

ただし、費用だけで選ぶものではありません。借金額・収入・守りたい財産によって最適な手続きは変わります。3つの違いは任意整理・個人再生・自己破産 徹底比較を参考にしてください。

広告
💡 費用が不安な方へ
「自分の場合いくらかかるか」「分割や法テラスは使えるか」を、弁護士が0円で診断します
⚖️ 弁護士に無料相談する →

費用が払えないときの対処法

「費用を払う余裕すらない」——そんな方こそ、次の方法で手続きを進められます。お金がないことは、債務整理を諦める理由にはなりません。

① 法テラスの立替制度を使う

法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助を使えば、収入・資産が一定以下の方は弁護士費用を立て替えてもらえます。返済は月5,000〜10,000円程度の分割で、利息はかかりません。生活保護を受給している場合は、返済が猶予・免除されることもあります。

② 弁護士事務所の分割払いを利用する

多くの事務所が着手金の分割払いに対応しています。弁護士に依頼すると受任通知で督促が止まるため、これまで返済に充てていたお金を、毎月の費用の積み立てに回せます。実は「依頼してから費用を貯める」流れが一般的です。

③ 過払い金があれば費用に充てられる

2010年より前から借入を続けている場合、払いすぎた利息(過払い金)が戻ることがあります。これを手続き費用に充当できるケースもあります。

費用が払えないときの相談先
  • 法テラス(収入要件を満たせば費用立替・分割返済)
  • 分割払いに対応した弁護士・司法書士事務所
  • 自治体の無料法律相談・市区町村の生活相談窓口

費用を抑える3つのコツ

  1. 複数の事務所で見積もりを取る:費用は事務所によって差があります。無料相談で総額を確認し、比較しましょう。
  2. 「総額」と「分割条件」を必ず聞く:着手金だけでなく、報酬・実費を含めた総額と、月々の支払額を確認します。
  3. 自分に合った手続きを選ぶ:家を残す必要がないのに個人再生を選ぶなど、目的と手続きがずれると費用が無駄になります。まず無料相談で適切な手続きを見極めましょう。

まとめ

  1. 自己破産は同時廃止で約30〜50万円、管財事件で約50〜80万円
  2. 個人再生は約50〜80万円(個人再生委員の報酬が加わる)
  3. 費用が払えなくても、法テラスの立替・事務所の分割払いで対応できる
  4. 依頼すると督促が止まり、その間に費用を積み立てられる
  5. 費用だけで選ばず、まず無料相談で適切な手続きを確認する
広告

「自分の場合いくらかかるか」「分割・法テラスは使えるか」を今すぐ確認できます。

📓 もっと深く知りたい方へ
「制度の説明」じゃなく、実際の体験談と判断の話が読みたい方は
弁護士に電話した日のこと、相談前に準備しておけばよかったこと——実際に借金問題を乗り越えた「かず」が、感情ごと正直に書いています。無料記事から読めます。
📖 noteで読む →

よくある質問

自己破産の費用はいくらかかりますか?
弁護士費用と裁判所費用を合わせて、財産が少なく手続きが簡単な「同時廃止」で約30〜50万円、財産調査が必要な「管財事件(少額管財)」で約50〜80万円が目安です。弁護士費用は20〜50万円、裁判所費用は同時廃止で1〜3万円、少額管財で20万円程度かかります。
個人再生の費用はいくらかかりますか?
弁護士費用30〜50万円に、裁判所費用や個人再生委員の報酬15〜25万円を加えた、合計約50〜80万円が目安です。住宅ローン特則(家を残す手続き)を使う場合はやや高くなる傾向があります。
費用が払えない場合はどうすればいいですか?
収入や資産が一定以下であれば、法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助で弁護士費用を立て替えてもらえます。返済は月5,000〜10,000円程度の分割で、生活保護受給中は返済が猶予・免除される場合もあります。多くの弁護士事務所も着手金の分割払いに対応しています。
弁護士に依頼するとすぐに取り立ては止まりますか?
はい。弁護士・司法書士に依頼すると受任通知が債権者に送られ、その時点で本人への督促・取り立てが止まります。督促が止まっている間に、毎月返済に充てていたお金を費用の積み立てに回せるため、費用を準備しやすくなります。
自己破産と個人再生はどちらが費用が安いですか?
一般的には自己破産(特に同時廃止)の方が安く済む傾向があります。個人再生は個人再生委員の報酬などが加わるため、自己破産より高くなることが多いです。ただし、家を残せる・借金の一部を返済するといった目的の違いがあるため、費用だけで選ぶものではありません。
司法書士に頼めば費用は安くなりますか?
司法書士の方が費用を抑えられる場合がありますが、司法書士は書類作成の代理にとどまり、裁判所での手続きを代理できる範囲に制限があります。自己破産・個人再生のように裁判所が関わる手続きは、弁護士に依頼する方が安心なケースが多いです。費用と対応範囲の両面で比較しましょう。
📌 参考・出典
✍️
監修・執筆
よりそいマネー編集部
借金・債務整理に関する情報をわかりやすく提供することを目的として運営しています。記事の内容は公開情報・法令をもとに作成していますが、個別の法律相談は専門家にご確認ください。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律アドバイスではありません。費用は事務所・地域・財産状況により異なります。具体的な費用・手続きについては弁護士・司法書士にご相談ください。